電源コードの耐薬品性と耐油性をテストすることは、特に産業環境や過酷な環境において、耐久性と安全性を確保するための重要な側面です。具体的なテスト手順は、関係する規制機関や組織によって定められた基準に基づいて異なる場合があります。ここでは、オーストラリア規格に準拠したテストを含む、電源コードの耐薬品性および耐油性テストがどのように実施されるかについての概要を示します。
耐薬品性試験:
1.化学物質の選択:
動作寿命中に電源コードが暴露される可能性のある化学物質の包括的なリストを特定し、文書化します。コードの意図する産業または商業用途に関連するさまざまな溶剤、油、洗浄剤、およびその他の化学物質を考慮してください。
2.サンプルの準備:
電源コードの複数のサンプルを準備し、それらが実際の生産稼働を代表するものであることを確認します。製造上のばらつきを考慮するには、異なるバッチからランダムにサンプリングすることが不可欠です。
3.露出:
準備したサンプルを、指定された化学物質が入った個々の容器に浸します。温度や暴露期間などの制御された環境条件を維持し、現実世界のシナリオを可能な限り再現します。
4.観察:
暴露後のサンプルを注意深く目視検査します。膨張、変色、亀裂、軟化、変形などの目に見える変化がないかどうかを確認します。これらの変化を正確に文書化し、包括的な記録としてサンプルの写真を撮ります。
5.物理的試験:
暴露前と暴露後の両方のサンプルに対して、引張強度、伸び、柔軟性などの機械的テストを実行します。化学物質への曝露がコードの物理的特性にどのような影響を与えたかを評価し、指定された基準を満たしていることを確認します。
6.比較:
目視検査と物理検査の前後の結果を分析します。観察された変化を定量化し、事前に決定した許容基準と比較します。標準仕様からの逸脱は文書化され、徹底的に分析される必要があります。
耐油性試験:
1.サンプルの準備:
サンプルを慎重に切断して準備し、サイズと形状の一貫性を確保します。サンプルの起源を文書化し、それらが絶縁体や外部シースを含む電源コードのさまざまなコンポーネントを表していることを確認します。
2.油浸漬:
指定されたオイルを満たした容器にサンプルを浸し、完全に浸漬します。電源コードが意図された用途で使用される可能性のあるさまざまな油を使用してください。各サンプルに使用された特定の種類のオイルに注目してください。
3.浸漬時間:
業界標準と実際の使用条件に基づいて浸漬期間を決定します。曝露時間を長くすると、短いテストではすぐには現れなかった潜在的な影響が明らかになる可能性があります。
4.目視検査:
油浸漬後のサンプルを詳細に目視検査します。質感、色、表面の完全性の変化、劣化の兆候がないかどうかを確認します。さらなる分析のために、これらの変化を系統的に記録します。
5.物理的および電気的試験:
サンプルに対して、引張強度、柔軟性、絶縁抵抗、絶縁耐力などの厳密な物理的および電気的テストを実行します。油への暴露が電源コードの機械的特性と電気的特性の両方に及ぼす影響を評価します。
6.比較分析:
暴露前後のテスト結果を綿密に比較分析します。物理的および電気的特性の変化の程度を評価します。指定された規格からの逸脱を徹底的に調査し、コードの性能と安全性への影響を明確に文書化する必要があります。
T4/T3 オーストラリア標準電源コード
T4/T3 オーストラリア標準電源コード